2017-11-01 養殖と畜養の違いにピンサバも関係!鯖の乱獲で忍び寄る危険回避 魚介 魚介-知識 スポンサーリンク 養殖の魚と言えばブリや真鯛、サーモンにマグロ などが有名なところですがその養殖方法には実は大きく分けて2種類の方法が あります。一般的に養殖と聞くと稚魚から育てていくイメージ ですが、幼魚から育てていく畜養という方法も養殖の 一つの方法になっています。 養殖と畜養の違い 実はあまり知られていませんが魚の養殖には 2種類の方法が存在します。その2種類の方 法の違いはというと魚の成長期のどの時点から育てていくかに よって分けられています。 日本農林規格(JAS)法では、給餌した水産物はすべて『養殖』 表記をするよう義務付けられているので、 店頭では”養殖マグロ”も”蓄養マグロ”も同じ”養殖マグロ” という表記になります。 引用元http://www.uomaru.co.jp/column/column_07.html 養殖(完全養殖) 私たちが通常頭の中で想像するのがこの養殖の (完全養殖)になると思います。例えば稚魚(卵からかえったばかりの魚) をどこかからから貰ってきて人工の生け簀に移し 育てられた魚というイメージ成長の過程を見ていくと ①仔魚→ ②幼魚→ ③成魚 となります。又は完全養殖の 卵から孵化→①仔魚→ ②幼魚→ ③成魚因みに現在マグロの完全養殖に成功しているのは 皆さんも知っての近大マグロだけその他の国内の養殖のマグロはすべて畜養マグロ です。ではその畜養とはどういったものでしょう 畜養 一方で畜養という養殖の方法はと言うと天然の 幼魚を海で捕獲し、人工の生け簀に移して 育てられものを言います。成長の過程を見ていくと ②幼魚→ ③成魚となります。稚魚から大きくするのではないためその難易度 は低いと言えます。世間一般で知られるハマチの養殖ですが ほぼこの畜養による養殖に該当しているようです。 <スポンサーリンク> 鯖の養殖と畜養 日本全国で見ても歴史のある鯖街道。 そしてそれに深い関わりを持つ福井県の 小浜市。その小浜市では鯖の食歴史復活に向けて 新たなプロジェクトとして鯖の養殖が始 められております。そして昨年においては小浜市の飲食店で養殖鯖 の料理が提供されるに至りました。当初は畜養用として石川県沖から幼魚のマサバを 仕入れていましたが現在は鯖の完全養殖を目指す にあたり、その養殖技術の向上に努められています。完全養殖の実現が最終的なテーマとなっております。 ピンサバを畜養に!料理専門店「SABAR」 東京や大阪で展開するトロ鯖料理専門店 「SABAR」その「SABAR」が福井県の小浜市と 提携しましたクラウドファンディングによる「SABAR 鯖街道よっぱらいサバファンド1、2」を 展開しています。近年、日本の漁業を取り巻く環境は悪化して きているようです。古くは200海里水域問題に遡りますが そのような事も原因して魚の乱獲が大きな 問題になっております。例えば鯖の水揚げの約90%がピンサバと呼ばれる 小さいもので、売り物にもならない為捨てら れたり、他の魚の餌になっている現実があります。このような事が繰り返し行われている 以上、この先天然鯖の資源が枯渇する可能性 も否定できません。そこでそのピンサバに注目したのが トロ鯖料理専門店「SABAR」を運営する右田 社長でしたピンサバを価値のある鯖に成長させたい サバの天然資源を守るために考案されたのが、ピンサバを 生きたまま買い取って畜養し、食用として価値のある大き さにしてから出荷するという新しいスキームです。 けれど一生懸命説明しても、なかなか漁業者の耳には届き ません。だからまず、一般消費者を説得しようと思った、 と、右田さんは言います。そのために選んだのが、クラウドファンディングという手 法でした。思いを伝え、それに共感してくれた人から資金 を提供してもらい、お礼をお返しするという、双方向のシ ステムです。 クラウドファンディングを通して実現する新しい漁業の形 態なので、鯖や様はこれを、「クラウド漁業」と呼んでいます。 「SABAR鯖街道よっぱらいサバファンド」は、その「クラウ ド漁業」の第一弾になりました。 引用元http://www.action-center.asia/editor/choice170607.php <スポンサーリンク> まとめ 以上養殖には稚魚から育てる養殖(完全養殖)と 幼魚から育てる畜養の二通りがあるでした。そして現在日本ではその二通りの養殖方法を 一くくりにして養殖と言う事が分かりました。また乱獲による資源の枯渇の問題が日々大きく なってきている中での養殖ですが捨てられるピンサバを養殖により食用にする 取り組みも行われている事が分かりました。近年日本人は欧米化により魚を食べなくなった と言われていますが、そのような魚の資源不足も影響していると考えて いいのではないでしょうか。