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ガツの部位とは牛や豚や鳥でどう違う?由来ってあるのかな・・・

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食肉では面白い名前の
ついた部位って色々ありますよね。


ここで紹介するガツって
部位もその一つです。


このガツは牛肉、豚肉
そして鳥肉と、日本3大食肉
すべてにある名前ですが


それを意味する部位も
全く同じなのでしょうか?


私なりに」探ってみました。

そもそもガツの由来とは


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牛や豚、鶏すべてに
使われる部位の名前ガツ


当然そのガツは
共通した部位を指していると
思いましたが


それぞれで少し違っている事が
分かりました。


またこのガツと言う言葉の由来
ですが、英語の「gut」からきています。


「gut」を日本語に訳すと
消化器官や腸を意味する言葉に
なりますが


その「gut」を複数形にした
「guts」→ ガツとなりました。


消化器官と聞くと
まっさきに頭に浮かぶのは胃や
腸になりますが


調べてみると
どうやら胃に関係しているようです。


例えば牛の胃は「複胃」と
呼ばれ4つの胃から成り立って
います。


また鶏の場合も2つの胃から
成り立って出来ています。


ただ豚に限っては
1つしかありません。


さてガツはどのように
関係しているのでしょうか
順番に説明していきたいと思います。


牛のガツの部位とは


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ガツとは消化器官の意味を
持つことが分かりましたね。


牛のガツとは胃とどのような
関係があるのでしょうか。


胃を4つも持つ牛の食べたものは
第一胃、第二胃、第三胃、第四胃と
順番に胃の中を通っていきます。


で、この牛のガツとは
この中のどの胃になるのかというと


食べたものが一番最初に通る
第一胃の部位になります。


ただしこの部位は皆さんも知っての
通りミノとして焼肉でも知られている
ところです。


また牛の胃は4つあるとは
言いますが全てが胃の働きを
しているかというと


少し違っている事が分かりました。


人間のような胃の働きをするのは
実は第四胃のみなんです。


「え・・・ どういうことかな」


1~3胃はどちらかと言うと
食道の働きを持つ部位で
進化の過程で変形したものと
考えられています。


そもそも4つも胃が
あるって事自体不思議に
思っていましたが


「なるほどね これで納得!」


では牛が持つ4つの胃の働き
について理解しておきましょう。



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第1胃 部位名 ミノ


胃袋の焼く80%がこの第一胃
ルーメン、ガツ、サンドミノとも呼ばれます。
肉厚の部分を上ミノと呼びます。


4つの胃の中で一番大きい胃。
植物の繊維を分解する役割があります。
その大きさはおよそ100ℓとも言われ
まさに動く貯蔵庫です。

第2胃 部位名 ハチノス


胃袋の約5%がこの第2胃


一度ためこんだエサを
食道まで押し戻すポンプのような
役割を持っています。


この行動を反芻と言って
咀嚼するために食べ物を何度も
口に戻します。


独特の臭みを持つ部位ですが
焼き肉から煮込み料理と幅広く
利用される部位です。

第3胃 部位名 センマイ


胃袋の約7%がこの第3胃。
第4胃に入るものを細かく分解します。
水分を除去し調整する役割を持ちます。


鉄分や亜鉛の多い部位で栄養が豊富。

第4胃 部位名 ギアラ


胃袋の約7%がこの第4胃。
赤センマイ、ギアラとも呼ばれる。


胃液の分泌により、人間の消化
器と同じ役割を行います。


脂肪が多いが濃厚な味わい。

豚のガツの部位とは


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豚のガツとは胃の事です。


牛のようにいくつも胃がない
豚は部位が分かりやすいですね。


豚の胃は厚さにして
3~4mm重さは約400~500g


食べてみると
食感はやや固めですが
程よい噛み応えにあっさりした
クセのない味が絶妙に旨いです。


また豚の胃は低脂肪で高たんぱく質。
人気の理由のひとつになっています。


またそのガツには食堂に近い部位で
ガツ芯と呼ばれるホルモンがあります。


この部位はピンク色で
ガツよりも弾力性に富みその上質の
柔らかさが特徴です。

鳥のガツの部位とは


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焼き鳥屋さんで売られている
「ガツ」はたいがいが、豚の胃を
使ったもので、関東でよく知られている
焼きトンのひとつになります。


しかし鶏肉のガツ
焼き鳥のガツも当然あります。


鶏の場合、胃の構造は
前胃とその後にある砂嚢の
2つから出来ていますが


その2つの胃の前にある
素嚢をガツと呼んでいます。


その素嚢は消火器管の一つでは
あるのですが、胃ではなく
食物を貯めておく働きを持っています。


では何故この部位がガツと呼ばれる
ようになったのかと言うと
豚のガツに似ていることから
そう呼ばれるようになりました。


食べて見るとコリコリした
食感はまさに豚のガツのようです。


鶏の消化器官の働きは以下

素嚢  トリガツ


栄養の吸収などはしない。
食物を貯めておき柔らかくする。

前胃  腺胃


砂肝の前の方にある部分。
消化液を出す。

砂嚢  砂肝


筋肉質な胃。
飲み込んでおいた小石や
砂利を使って食べ物をすりつぶす。



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まとめ


以上日本3大食肉
牛、豚、鳥の部位ガツに
ついてでした。


まとめますと

牛のガツ → 胃
豚のガツ → 胃
鳥のガツ → 胃の前にある消化器官


またその働きで考えると

牛のガツ → 食物の繊維の分解、貯蔵
豚のガツ → 消化液の分泌
鳥のガツ → 食物の貯蔵

という事になりました。