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夕張市の財政破綻から現在まで!その状況はどうなった?

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夕張の鈴木直道市長と道、
そして国との話し合いが進み


夕張市は今「財政再生計画」
への取り組みを始めました。


これまで通り多額の負債の返済は
ありますが、それに加えいよいよ
地域の再生が取り組まれようとして
います。


その財源はふるさと納税。


財政破綻した夕張市の現在の状況に
ついて私なりに色々と調べてみました。

夕張市の財政破綻と現在の状況


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夕張市の借金額はどうなった


夕張市のホームページには
「借金時計」が掲載されていて
その借金の残高を知ることができます。


2019年3月7日現在で
その残高はすでに200億円を
切っています。 
www.city.yubari.lg.jp


夕張市の財政破綻時の借金は
353億円にのぼりましたが


当時これを18年で返す
   計画を立てています。


この返済計画については
当時誰に尋ねたとしても


「不可能な数字」
であると思われていました。


市の税収はわずか
8億円しかないのですから
当然と言えば当然の話ですよね。


また現市長鈴木直道氏(36歳)が
就任した際の借金総額は322億円でした。


それからの返済計画でも
1年で約26億円を14年に渡り
返す計画になっていたのです。


「無謀と言うか無理」

「家計にたとえれば、500万円の収入で、食費・光熱費などを出して、そのうえ260万円もの借金を返済する感覚です。住民サービスはすでに徹底的に切り下げており、これ以上削れる事業はありません。

財政再生計画は、夕張市の財政を建て直すことが最優先されており、夕張市民が負担に耐えられるかという観点が抜け落ちている。このままでは17年後(2027年)には財政再建できるかもしれないが、夕張市そのものが消滅してしまうかもしれないと思いました
https://note.mu/highislandlovers/n/n872cd4e7ba93


そうは思われていましたが
これまで12年かけて153億円を
返済した事になります。


まだまだ長い道のりでは
ありますが再生へ向けて
着実に進んでいると思われます。

夕張市の人口はどうなった?推移は?


財政破綻により多額の借金を
抱える夕張市。現在の人口は
一体どうなっているのでしょうか。


バスは1日3本、電車もついに
なくなってしまうなど行政サービスの
著しい低下・・・・


生き抜いていくのは並大抵の
事ではないと思います。


生活にかかわるインフラ
の整備、そして税金などは
もろに市民に負担がかかってくる訳です。


そのような関係から
夕張市を後にする住民も後を絶えません。


しかしそのような中でも
現在約8000人もの方たちが
夕張市で生活されています。

夕張市の人口
  • 最盛期

116908人

  • 破たん直前

13268人

  • 現在

8212人
※(住民基本台帳人口、2018年9月30日)



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財政破綻により今やゴースト化
した夕張の町ですが、


その夕張市の高齢化率は現在
日本では一番高いといわれています。


2017年5月末の統計によると
全人口の50%以上が65歳以上
になっているのです。


その高齢化のひとつの原因は
若い人達が町を出て行ったこと
によるものですが


またそれに比例して
小中学校の数も減りました。


例えば子供を持つ親御さんらが
このような状況の夕張市で暮らして
いくのって大変な困難が待ちうけて
いると思います。


例えば私立幼稚園においては
人手不足が問題になっています。


人出不足では十分な
サービスや教育はできません。


また勤める先生自体も、
なかなかお昼ご飯が食べれないなど

厳しい状況が続いています。


サービスを受ける側も
与える側も大変厳しい状態なのです。


なので若い方たちが町を
後にするのもやむを得ないです。


人口の減少に伴い
破綻直前に6校あった小学校は
いまや1校になりました。


また3校あった中学校も1校に
なりました。


通学に2時間かけて
通う生徒さんもいるらしく
本当に大変な状況にあります。


しかし理由はともあれ


子供が少ない町の将来って
やっぱり不安が大きいですよね。

その他税金などは

  • 軽自動車税

7200円 → 10800円

  • 施設使用料

→ 50%引き上げ

  • 下水道

1470円 → 2440円

  • ごみ処理

→ 1リットル2円

参照元https://style.nikkei.com/



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夕張市の職員の現在の給与は


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財政破綻後、
給与が減るが仕事は増える
そんな状況が続いています。


過去においては当然ながら
退職していく職員がいました。


残された、市職員の一人当たりの
仕事量は増大する一方でした。


派遣職員で対応するも
追い付かず、残業する事態は
容易に想像できます。


また経費節減も同時に
行われていきますが


冬には室温がマイナス5度に
なることもあったというのです。


そんな夕張市を
なんとかしたいと


踏ん張ってきた若手職員
また新採用の職員もいましたが


耐えきれずに辞めて
いったと言います。


破綻前に263人いた職員は
現在97人。おおよそ3分の1に
減ってしまいました


ある意味コストを大幅に
ダウンさせることは出来ましたが・・・


しかし
この町の将来に希望を見いだせない
現在の状況では職員のやる気も
出てこないのです。


残された職員の給与ですが
これまで最大で40%カット、平均すると
15%がカットされてきました。


また副市長は廃止
市議会議員も、破綻時の18人
から8人にするなど


人件費のコストダウンを進めてきました。


このように夕張を再建する近道は
合理化以外なく


『夕張の再建の理想』とは
あまりにもかけ離れたその現実に


合理化以外何もできなかったと
やるせなさを感じる状況が続きました。


しかし


苦しい財政状況の中、現在では
職員の給与カットも7%まで回復し
明るい話題も出てくるようになり
ました。


ただ


それでも市長の給与は相変わらず
据え置きの年収250万円で推移、
破たん前の862万円には程遠い状況が
続いているのです。。

夕張市のふるさと納税とは


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財政破綻により今の
夕張市は財政再建団体と
なったため


予算編成など何をするにも
まず道知事や国の総務省
の許可が必要となります。


そんな中ではありますが
夕張市長鈴木氏の強い信念の下
いよいよ地域再生に着手していく
みたいです。


破綻から12年これまで153億円の
借金を返済したものの、市民を
はじめ職員らも限界を感じている
事も事実。


もしたとえ借金を全額返済したとしても
本当に暮らしやすい町を取り戻せる
のか、明るい未来が待つ町を
取り戻せるのか


それなくしては
再建の道はないのですから・・・


返済が済んだとしても
魅力のない町に残ってくれる
人がいるのだろうか・・・


ある意味2度目の破綻を
何とかしなければいけない


そんな強い思いを持つ
鈴木直道市長が
道や国を動かしたのです。


その熱意が国の心を動かしたのです。


財政再生計画を抜本的に
見直していく事に同意を得られたのです。


「この計画は、かなりの衝撃を持って
   受け止められるはず。
   大義のある逆境に挑戦する」

鈴木市長のコメント


よって夕張市は2029年までに
新たに138億円を投入し
子育て支援や拠点複合施設の整備事業
が行われる事になりました。


毎年26億円の負債を支払う中で
138億円を使うってそのお金がどこから
出てくるのかと思いますが


その財源をふるさと納税
により確保する見通しとなりました。


ふるさと納税での寄付金ですが
例えば2018年では約3億6千円もの
寄付金が集まっています。


累計では1,249,314,530円にも
上っております。



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まとめ


財政再生団体となった
夕張市の現在の状況について
私なりに情報をまとめてみました。


10年後の2029年まで
借金返済が続く中、


少しずつですが新しい道を
進んでいく夕張市と鈴木市長。


まだまだ苦難の道は続き
そうですが、確かなものへと
繋げてもらいたい


そう願っております。