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将棋の対局料の金額はどこから?藤井聡太四段は竜王戦で90万円稼いだ?!

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プロの将棋の世界において、
新鋭 藤井聡太四段が破竹の19連勝を達成
されました。そしてまたその獲得賞金など
が、今かなり話題になっています。

20連勝目ではその一局で90万円を獲得
したと言う藤井聡太四段ですが


ではその高額な賞金や対局料の金額などは
こから支払われているのでしょうか?

その仕組みを探ってみました。

将棋の対局料どこから


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引用元http://www.tokyo-np.co.jp/


将棋の世界において、プロとして
飯を食っていくことになると

サラリーマンで言うその給料はどこから
支払われているのでしょうか。

普通に考えて疑問があると思います。

実は私も中学時代はちょっとだけですが
奨励会からプロを考えた時期もありました。

もちろん実力そしてそれ以上に年齢
が問題だったので諦めましたが

その頃に対局料となる高額な金額が
どこから支払われて棋士がいくら稼いで
いるなんて考えるよしもありませんでした。

で調べてみますとその対局料や賞金は
新聞社がスポンサーとなり
各棋士に支払われていたのです。


読売、朝日、毎日、産経、日経新聞社、
スポニチ、SCJ、大和証券、共同通信社、
NHK、JT、赤旗、報知新聞社など。

で、その各社の新聞には将棋のタイトル戦や
その予選の各対局の棋譜が毎日掲載されています。

その棋譜を見たいがために新聞を
買う将棋ファンは全国にかなり多くいて
およそ1千万人にも上るというのです。

そのために将棋界に多くのスポンサー料を
払ったとしても新聞社は成り立っている
というのです。

私も中学のころは棋譜を取得するのに
必死でした。

私の家ではたまたま毎日新聞だったので
A級順位戦から名人戦7番勝負が
見ることが出来て非常に良い思いを
していました。

しかしそれだけに飽き足らず友人に
頼んで王位戦の棋譜を集めていたのを
思い出します。

それだけ将棋ファンにとって
棋譜というのは大変価値のある物には
違いないのですが

その棋譜を掲載することにより多額の
スポンサー料を支払ったとして

成り立つというその構造?には正直驚いた
ところです。

因みに将棋連盟の平成28年度の収支予算書
を見てみますと

経常収益は25億9541万円。
その収益に対しての内訳が下になります。


① 棋戦契約金 17億9500万円
この17億9500万円が各新聞社から支払われる。

② その他契約金 2億4100万円
③ 普及収益 3億7300万円
④ 免状収益 1億円

こちらを参照して下さい
https://www.shogi.or.jp/about/doc/28_yosan.pdf

また以前に、中原誠十六世名人により
各タイトル戦の契約金額が明らかにされていた
ようです。

かなり昔の話になりますが

名人戦 3億3400万円
竜王戦 3億4150万円
棋聖戦 1億4650万円
王位戦 1億2380万円
王座戦 1億0960万円
棋王戦 1億0351万円(前期分)
王将戦 7800万円
朝日オープン:1億3480万円



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将棋の対局料の金額


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将棋の世界では各棋士はサラリーマンでは
ありませんが

最低の月収が確保されております。

それは各棋士の実力によるクラス分け
により支払われている対局料になります。

またそれは同時に将棋界の最高峰である
名人位を争う上での順位戦になります。

各クラスですが強い順にこうなります。
A級には羽生善治氏や谷川浩司氏など
実力者が集まっております。

A級
B級1組
B級2組
C級1組
C級2組

そしてそれらは5つのクラスに別れていて
そのクラスごとに対局料が変わってきます。

A級   65万円
B級1組 50万円
B級2組 33万円
C級1組 21万円
C級2組 17万円

その対局料は月給として支払われ
大体このような金額になると思われます。

また藤井聡太四段は現在C級2組なので
月額17万円。

ひふみんこと加藤一二三さんも最後は
C級2組で同じく17万円だったという事
になります。

ただし加藤一二三さんの全盛期は
常にA級に在位されていましたし
名人位も獲得されるなど天才と呼ぶに
ふさわしい希代の棋士でした。

またその月給以外にそれをベースにした
基本給2か月分のボーナスも年2回に分けて
支払われています。

ですので仮にC級2組を例として
考えた場合最低でも

月給年総額204万円とボーナス年総額
68万円の合計272万円の金額が保証
されているという事になります。

またこの順位戦以外にタイトル戦があります。
そのタイトル戦はこれらになります。


竜王戦 読売新聞主催

名人戦 毎日新聞主催、朝日新聞主催

叡王戦 ドワンゴ

王位戦 新聞三社連合 神戸新聞社 
    徳島新聞社

王座戦 日本経済新聞社

棋王戦 共同通信社

王将戦 スポーツニッポン新聞社 毎日新聞社
 
棋聖戦 産業経済新聞社

またこれらの他にテレビ対局でおなじみの
NHK杯なども加わります。

これらの順位戦以外の対局でも対局料が
支払われる仕組みとなっておりますので

かりに全ての対局で負けたとしても
一局あたりの対局料、1万円~10万円が
支払われています。



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藤井聡太四段が竜王戦で90万円稼いだ!


藤井聡太四段が見事19連勝を飾りました!
そしてその20連勝目のみで賞金90万円
を彼が稼いだのです。

竜王戦の予選トーナメント6組で勝
あがり6組の優勝賞金90万円を
稼いだのです。

ほんと凄すぎますよね。

このあと竜王戦の本選トーナメントを
戦うことになりますが

今後は対局料だけでこうなります。
買っても負けても与えられます。


1回戦 45万円
2回戦 50万円
3回戦 75万円
4回戦 115万円
5回戦 160万円 勝てば挑戦権利獲得

渡辺竜王とのタイトル戦対局 440万円

竜王位を奪取すれば4320万円の賞金
負けても     1590万円の賞金

まとめ


どのようなプロの世界においても
超一流になれば破格の金額を得る事に
なります。

しかし「なかずとばずで終われば」
どんな世界でもそれなりの収入しかあり
ません。

この将棋の世界においても同じような
事がいえます。

その平均の年収はおよそ330万円ほどと
言われておりますので
厳しい世界には違いないと思います。


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