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ゴマフグとショウサイフグの交雑種が氾濫!原因は地球温暖化にあり!

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近年増加していると言われる雑種フグが
今問題になっています。

日本海側で生息するゴマフグと
太平洋側で生息するショウサイフグ

その2種類のフグの雑種が今急増している
というのです。

そしてこの雑種フグはなかなか
見分けが付きにくく、間違って市場に
流れてしまう危険性があると言われています。

また何故この2種類のフグが
交配するようになったのかその原因など
についても調べてみました。

ゴマフグ ショウサイフグとは

ゴマフグの特徴など

ゴマフグは日本海側や東シナ海、黄海で主に生息。

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画像引用http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/

全長約 20センチ~40センチ
卵巣と肝臓に強毒、皮膚に弱毒がある
可食部位⇒ 筋肉、精巣

背中とお腹に棘
ヒレの色が黄色

ショウサイフグの特徴など

東北地方から九州までの主に太平洋側で生息。

f:id:gx2nkxug426:20170530175658j:plain:w450
画像引用http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/

全長約 20センチ~40センチ
肝臓と卵巣は猛毒、皮膚と腸にも強毒がある
可食部位⇒ 筋肉、精巣

背中の棘などがない
ヒレの色 真っ白

フグの餌

小魚、エビ、貝、かに

雑種のフグが生まれる原因は地球温暖化


日本海側で生息するゴマフグと
太平洋側で生息するショウサイフグが、

交配し雑種のフグが生まれているという
のですが、その最大の原因は地球温暖化
にありました。

地球温暖化という言葉がいつの間にか
当たり前となっている現代においては
特に驚くことではありません。

しかしながら徐々に海の魚などに
その影響が出始めており、生態系が
変化していっているのは事実なのです。

今回の雑種フグの問題はその氷山の一角
だと思われますが

しかしながら、それは我々日本人の食生活
においても深刻になってくる序章なのかも
知れません。


一般的に、魚は自分の暮らしやすい水温に
合わせてその海域で生活しています。

しかし温暖化の影響を受けた海水は
当然ながら海水温度が上昇します。

そうすると魚はそこで暮らしにくくなり
日本近海ではより北へ北へと水温の低い
場所を求めて生息域を変えていく傾向が
あるのです。

で、今回のゴマフグの場合、本来日本海
側で生息していましたが

そのような水温の上昇の影響により北上したと
見られ、また海流の影響により青森県の
津軽海峡を渡り太平洋側に渡ったとみられて
おります。



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雑種のフグは今どこにいる


ゴマフグが太平洋側に移ったことにより
ショウサイフグとの間に雑種のフグが
生まれることになりましたが

その雑種のフグはどのあたりにいる
のかといいますと

今確認されているのは 茨城、福島、
岩手県の3県の沖合のようですが

実際はもっと広範囲に広がっていると
思われます。

雑種のフグの危険性


ゴマフグやショウサイフグは毒の
ある部分が予め分っているため
調理しやすいのですが

雑種のフグはどこに毒があるのか
見当がつかないと言われております。

ですので雑種のフグは食用には
出来ないという事になります。

しかしながらこの雑種フグは物に
よっては、

外見がゴマフグやショウサイフグに
見えてしまうものも決して少なくないと
言われております。

プロの目利きでも間違う可能性が
あると言われており

誤って市場に出てしまう可能性も否定
できないところとなっております。

現在東京都の市場衛生検査場により
ますと、二重チェック体制の下
安全管理を徹底されているとの事

① 漁師によるチェック

② 仲卸・加工業者のフグ鑑別資格者
  によるチェック


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2012年に茨城県から「見慣れないフグ
が大量にいる」
と情報が寄せられ、茨城、福島、岩手県の
太平洋側でとれた約250匹の遺伝子を調
べた。
その結果、見た目では種が不明の187匹
のうち149匹がゴマフグとショウサイフ
グの雑種と判明。
このフグ2種は雑種をつくるが、
自然界では1%以下とされてきた
引用元http://www.asahi.com/

他のフグ同士の雑種もいた


今回はゴマフグとショウサイフグの間の
雑種について大きく取り上げられましたが

もちろんその他のフグ同士でもそのような
雑種フグが生まれており問題になっています。

例えば
シマフグとトラフグ、マフグとゴマフグ、
マフグとトラフグ、トラフグとゴマフグ
などです。

そしてそれらについても試験されましたが
やはり「食べられるとされた部位」から
毒性成分が検出されたとの報告があります。

フグと放射能


雑種フグは地球温暖化現象が影響
し、その結果ゴマフグとショウサイフグ
の間で誕生したフグなので

放射能との直接の関係はありません。

しかし2011年の東日本大震災
福島原発事故による放射能検査結果には
現在も常に注意しておくことが大切だと
思います。

ショウサイフグは太平洋側で生息して
いるフグになりますが

2015年度の厚生労働省の調べでは
ショウサイフグからセシウム平均値 5.8(Bq/kg)
検出検体数 12 を報告しています。

※ただし食品の放射性物質の現在の
基準値は100bq/kg以下
震災前は0.5bq/kg以下

まとめ


海の生態系の崩壊

フグに限らず今後は様々な問題が起きる
可能性があります。

そしてまた地球温暖化による本当の
意味での人間への影響が出てくるのも

すでに「時間の問題」になっているのかも知れません。